『戌神はなにを見たか』by鮎川哲也

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本格推理の魅力に充ちた傑作長編。―東京・稲城市の櫟林で小日向大輔の刺殺死体が発見された!物証は、外国人の顔が刻まれた浮彫と、小日向の胃に未消化のまま残されていた瓦煎餅のみ。捜査陣の地道な努力によって、同業のカメラマン・坂下護が浮かびあがるが…犯行時刻、坂下は推理専門誌の仕事で、乱歩生誕の地・三重県名張市にいたと主張するのであった!アリバイ崩し、遠隔殺人トリック、改綴文などを盛り込んだ、重量級推理小説。(「BOOK」データベース より)

鬼貫警部&丹那刑事の活躍するシリーズ長編。

もちろん、面白いは面白いのですが…。
このタイトルだと、釣鐘の中に死体、とか池の中から逆さまに両脚を突き出した死体、とか囲炉裏の中に突っ込んだ年齢も性別も不明の黒焦げ焼死体、とか猟奇&伝奇色に満ちた横溝風の世界を想像してしまうではありませんか。

ところが。
鮎川先生は決してブレません。いや、ブレないのは鬼貫警部のほうか。

丹那刑事は足で捜査、その報告を受けた鬼貫警部もやっぱり足で捜査、と、あくまでもリアリティ路線まっしぐらです。…まあ、そこがまたいいのですが。
もうちょっと内容に即したタイトルでもよかったかな、と。

『容疑者不在!』とか。
…どっかで聞いたことあるよう…な?

やはり、タイトルはこれじゃないほうがよかったかも、と思わずにはいられないのでした。

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